現役東工大生(センター化学満点)が選ぶ 大学受験おすすめ参考書 (化学編) 東工大生ブログ#5
さあ、今回は数学・物理に引き続き化学のおすすめ参考書を紹介していきたいと思います。
数学・物理はこちら↓
化学は主に理論・無機・有機と分かれていて、「理論は得意だけど暗記の多い無機がダメなんだよなあ」「有機がさっぱり分からない」などと思っている方も多くいるでしょう。
実際僕も有機の範囲まで終わるのが遅くて焦った経験があります。特に現役生の方は学校の授業が遅く、演習が積みづらいこともあるでしょう。
このような状況でしたが、僕はセンター化学では満点を取ることができました。
以下に紹介していく参考書を使い、効率よく学習していきましょう。
目次
- 1.化学の重要問題集 難易度 中~高 使用時期 高3通年
- 2.鎌田・福間の講義シリーズ 難易度 中~高 使用時期 分からない問題があったとき参照
- 3.橋爪のこれだけで合格! 難易度 中
- 4.化学の新研究 難易度 中~高
- 5.化学の新演習 難易度 高
- 終わりに
1.化学の重要問題集 難易度 中~高 使用時期 高3通年
出オチ感がありますが、僕の化学力はほとんどこの参考書で作られているといっても過言ではありません。🤣
僕もはじめは学校の課題として出されていて嫌々取り組んでいたのですが、受験終盤になるにつれて自分からすすんで取り組むようになりました。
重要問題集は物理にもありますが、大きな特徴は毎年改訂されて、2020などの年が書かれている点です。これは毎年新たに出された入試問題を反映しているということを意味しています。
たまに古い問題がありますが、それは毎年の選別をくぐり抜けてきたいわば超良問です。その良問と最新の出題傾向を踏まえているわけですから、いかに良い参考書であるかわかると思います。
さらに単元ごとの中には、A問題B問題と分かれていて、苦手な分野はA問題だけ、得意な人はどちらも、などといった様々な取り組み方ができます。
⚠注意
僕は、基本は重要問題集を何周もしていましたが、無機の部分の暗記などでは暗記方法まではこの参考書には書いていないので適宜別の参考書を使用しました。
ここからは、僕が補助的に使用していた参考書を紹介します。
2.鎌田・福間の講義シリーズ 難易度 中~高 使用時期 分からない問題があったとき参照
この参考書では受験化学界では有名な鎌田先生が書いている参考書です。なぜか無機だけが福間先生になっているのが気になりますが...🙄
しかし僕が一番使ったのは無機化学です。^0^
無機化学の講義のおすすめポイントは暗記の方法が書いてある事です。例えばアンモニアを過剰量入れると沈殿を生成するものや水酸化ナトリウムを過剰量入れると沈殿が溶解するもの、などです。
これらの物質にはある程度共通点がありますが、やはり暗記をしないとどうしようもありません。その点でこの参考書では語呂などを使って覚えやすくなっています。
さらに無機の物質を覚えるページの前に酸化還元の復習など理論分野で無機に必要な知識が詳しく書いてあり、僕もここで初めて学んだことがありました。
もちろん、理論や有機も大変有用です。有機ではなかなか教科書には書いてない、どのように有機物が反応するかなどが書いてあります。
有機物の反応はその構造によって反応のしやすさが変わるなどややこしいです。何でこういう反応になるの?と分からない人も多いでしょう。😅
その点で構造の観点から電子の授受に注目してイラストを使って説明してくれるので、おそらく大学にいっても通用する暗記だけではない力が付くと思います。
しかし受験化学でいうとそこまで掘り下げなくてもよい場合もありますから、程よくみる程度が良いと思います。
3.橋爪のこれだけで合格! 難易度 中
受験化学界では鎌田先生と並んで有名なのが、この参考書の著者の橋爪先生です。僕はこの参考書を補助的に苦手な部分だけ使用していました。
この参考書の良い点は題名の通り少量の問題で全範囲を網羅できるように作られているところです。もちろん全部問題をつけるわけにはいきませんから、問題がないところにはしっかりと上手くまとまったまとめが付いています。
これだけでも価値があると思います。僕は自分で作っていた苦手ノートに写して見直していました。
⚠注意
しかしやはり演習量が大切ですから、時間がない現役生の方や苦手分野だけ取り組むと良いでしょう。
4.化学の新研究 難易度 中~高
これは参考書というよりは辞書です🤣
ですが、化学の分からないことがあったらこれで調べたらほぼ解決できるくらいの情報量があります。かなり分厚いです。^0^
大学レベルのようなことも書いており、時々あるコラムも好奇心をくすぐると思います。僕もたまにコラムだけ流し読みしていました。🙂
薬学部に行った先輩は暇なときとかにこの本を読んでいたらしいです(笑) 確かに薬学部はかなり化学が重要になると思うので、化学系の方は時間があれば読んでみても損はしないと思います。
この本はほとんど問題は載っていませんから、この次の参考書とセットで使うことをお勧めします。
5.化学の新演習 難易度 高
この参考書は4で紹介した化学の新研究の姉妹本です。問題がひたすら並んでいて、一見すると化学の重要問題集と同じようですが、中身はこっちのほうが難しいと思います。
この参考書の特徴は解説の詳しさです。パッと見ると黒一色で細かい文字が並んでいますが、その分かなり詳しいで
さらに詳しい情報は化学の新研究を参照することができるので、深く掘り下げることが出来ます。
⚠注意
しかし難易度がかなり高く、問題量もかなりあるため重要問題集なども終わり、余裕がある方や得意分野だけ取り組むことが良いでしょう。
終わりに
いかがでしたか?化学は物理や数学とは違い参考書によって大きく左右される教科ではないと思いますが、一度これをやると決めた参考書は最後までやり抜くことが大切です。参考書別の良さを理解して役立てていってください。
これから、東工大過去問の点数や模試の成績、化学や物理、数学の勉強法や単元ごとにまとめた講義形式の記事も出していく予定ですので読者になっていただくとモチベーションが上がります😁
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