現役東工大生が選ぶ 大学受験おすすめ参考書 (物理) 東工大生ブログ#4
今回は前回の数学編に引き続き物理のおすすめ参考書を紹介していきます。
数学編はこちら↓
さあ、理系受験生を苦しめることになるであろう教科、物理の参考書紹介をしていきます。
物理は公式だけ暗記しよう、と思っている方今すぐ気持ちを改めましょう(笑)。僕は二年の12月ころは物理が苦手な教科でした。公式は暗記しているものの、どのような状況でどの公式を使うかなどが曖昧でした。
しかしこれから紹介していく参考書に取り組み、現象を理解することで問題が解けるようになり物理が面白くなりました。
数学編と同様、難易度と使用時期について紹介します。
- 1.物理のエッセンス 難易度 低~中 使用時期 高2~3の春休み
- 2.漆原晃の面白いほどわかる本 難易度 低 使用時期 高3の春
- 3.漆原の物理 明快解法講座 難易度 中 使用時期 高3の夏休み
- 4. 名問の森 難易度 高 使用時期 9月~1月
- 5.物理重要問題集 難易度 高 使用時期 1月~受験
- 物理参考書 おすすめパターン・組み合わせ・ルート
- おまけ
- 終わりに
1.物理のエッセンス 難易度 低~中 使用時期 高2~3の春休み
これは物理参考書の中で最も有名といっても過言ではありません。河合塾の講師は間島先生が書かれている参考書で題名通り物理のエッセンスを学ぶことができます。
例題で問題の解き方を学んだ後、演習用の問題を解きます。この問題がほかの参考書とは違うところです。普通の問題は小問が何個かついていますが、これは本当にその問題で身に着けたい内容を簡潔な表現で提示してくれます。
そのため、初学者や基本からしっかり身に着けたい方にお勧めです。一方問題演習をがっつりしたい方には少し内容が薄いかもしれません。
⚠注意
一方、その問題は別冊解答になっているのですが、その解答があっさりしすぎていて分からないと言う声もよく聞きます。問題の解説もしっかり聞きたいという方は次の参考書をお勧めします。
2.漆原晃の面白いほどわかる本 難易度 低 使用時期 高3の春
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[電磁気編]が面白いほどわかる本
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[波動・原子編]が面白いほどわかる本
こちらもかなり有名な参考書です。代々木ゼミナールの講師の漆原晃先生によって書かれたものです。
これの特徴はなんといっても解説の詳しさです。基本的に先生と生徒の会話口調でかかれていて、本当に面白く学べることができます。初学者や独学で物理を学ぼうとする方には最もおすすめできます。
僕もこの参考書が届いたときは、テスト直前だったこともあり一気に8割くらいよんでしまいました。🤣 この参考書は見た目は分厚いですが、イラストも多用されていて一気に読むことも可能です。
一つの例題を何ページも使い、詳しく解説していくスタイルです。初学者用なのであまり難しい問題は扱っていません。
YouTuber のはなおさんもこの本を紹介していました。( ̄︶ ̄)
⚠注意
- 解説は詳しいために問題量はそれほど多くない
- 全分野を網羅するためには三冊買う必要がある。
- 易しい問題がある。
3.漆原の物理 明快解法講座 難易度 中 使用時期 高3の夏休み
こちらの参考書は知らない人が多いかもしれません。2で紹介したものと同じ著者の漆原先生です。2の「面白いほど」を使った方には特におすすめです。やはり同じ著者ですので教え方が同じなので接続が簡単です。
内容としては、例題を解説していくスタイルでコンパクトにまとまっていて、一冊で全分野をカバーできます。三色ずりでイラストも多く分かりやすいことに変わりありません。
漆原流の覚え方で解法の暗記に重点を置いた本です。暗記といってもキチンと分野ごとに体系化されているため、ただ暗記する訳ではありません。
例えば力学では、「ナデ・コツ・ジュー」という覚え方で問題を解いていきます。この覚え方の詳細はぜひ自分で見てみてください。😁
⚠注意
- 漆原先生以外の参考書からの接続の場合、戸惑うことがあるかもしれません
4. 名問の森 難易度 高 使用時期 9月~1月
個人的に一番おすすめなのはこの参考書です。受験物理でいうとこの参考書をマスターすればほぼ全ての大学の合格点まで持っていけると思います。
問題は大学の過去問を集めたもので、複数の大学の過去問を合わせたような工夫された問題も見られます。問題は難しいのですが、やはり解説が詳しくイラストも多いです。
問題も赤色のマークがついているものとそうでないものに分かれ、重要な問題を半分ほどに厳選されています。何周かしたら赤マークだけやり直したり、時間がないテスト前に赤マークだけやるなどの取り組み方ができます。
また1つの問題の小問ごとにも、★の色や数などで難易度が書かれていて、「簡単なのに間違えちゃった~」「難しいけどできたぞ!」などが分かりやすいです。
僕は、解いたあと問題に○△✖をつけて二周目以降の参考にしていました。実際僕は約2か月で全分野を一周していて二周しました。また電磁気のところは三周しました。
⚠注意
- 難易度が高い (しかし僕もはじめはわからなかったので早めに取り組むのはありだと思います。)
5.物理重要問題集 難易度 高 使用時期 1月~受験
この参考書は4の名問の森とほぼ同じレベルと考えてよいです。難関大志望者は基本的にはどちらかを使うことになると思います。
名問の森とは違いA問題B問題と分かれていて、B問題は難関大の大問がまるまる使っている問題もありかなりレベルが高く、A問題との差が結構あります(笑)
そのためB問は一単元に1.2個しかないのですが、じっくり取り組みたい方にお勧めです。
重要問題集は別冊解答になっている点は良いのですが、解答がかなり字が細かくなっていて、名問の森ほど詳しいとは思えません。好き嫌いが分かれる問題集かと思います。
しかし、僕もそうでしたが学校で配られることも多いです。もしどうしても合わない場合は、一度解説の詳しい名問の森を経由してみると手を付けやすくなると思います。僕もこのパターンでした。😅😅
物理参考書 おすすめパターン・組み合わせ・ルート
参考書にはルートというものがあり、この参考書の次にこの参考書を使うと学習効果が高いというものがあります。必ずしも、この通りにする必要はありませんが、参考程度にご覧ください。
1.僕が使用したルート
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 四訂版 (大学受験Doシリーズ)
上から順です。複数あるものは代表の一つだけ出しています。
2.浜島ルート
良問の風は初だしなので、画像付きで出しました。
浜島とは河合塾講師である著者の名前です。この三冊は浜島先生が書いていて上から順に難易度が上がり、しっかりとレベルを上げていくことができます。
浜島ルートの特徴は解法や教え方に癖がなく誰にでも理解しやすい王道だと言えるでしょう。
3.漆原ルート
大学入試 漆原晃の 物理基礎・物理[力学・熱力学編]が面白いほどわかる本
漆原の物理(物理基礎・物理)明快解法講座 四訂版 (大学受験Doシリーズ)
漆原先生は代々木ゼミナールの講師で、この三冊のルートをおすすめです。特にはじめの「面白いほど」が初心者におすすめで物理の敷居を低くしてくれます。
教え方には少し癖がありますが、問題の解き方を体系的にまとめています。その通りに問題を解き進められるような問題構成になっています。
おまけ
その他おすすめ参考書を簡単に紹介します。
・難系 難易度 最高
見た目のポップさとは違い難易度最高。 ここまではほぼいらないだろう。物理学科志望、物理オタク向け。
・体系物理 難易度 最高
これはやってないので分からん。とりあえず難いであろう。持っているだけで他の受験生にマウントとれる可能性あり。
終わりに
いかがでしたか?最後適当になってしまい申し訳ございません。(っ °Д °;)
基本的におまけより上の部分で足りるかと思います。
質問やこの参考書はどうかなどがありましたら気軽にコメントして下さい。
化学などの教科についても書く予定ですので読者になってもらえると嬉しいです。
数学編↓